2011年3月卒業予定者の就職内定率は、77.4%と2年連続の過去最低記録を更新。8割を切ったのは調査を開始した平成11年度以来、はじめてのことです。東日本巨大地震で多くの企業が被災し、就職の決まった学生の内定が取り消される事態も起こっているため、今後、就職状況はさらに悪化すると予想されます。
このような状況のなか、大学選びの基準も変化してきました。偏差値や知名度などのいわゆる「ブランド力」よりも、学べる内容や卒業後にどんな業界で活躍できるのかといった、大学の「就職力」が重要視されるようになっています。キャリアや就職支援の充実度はいまや大学選びの重要なポイントといえるでしょう。
2011年3月に初の卒業生を送り出した神戸夙川学院大学の就職内定率は92.3%。観光に特化した新設の単科大学ながら、"日本一就職に強い大学"をめざして組み立てられたキャリア支援プログラムや全学一丸となった就職サポートが奏功し、高い就職内定率を実現しています。神戸を舞台にした生きた学びや高い語学力、コミュニケーション力が観光業界だけでなく、金融、サービス、IT関連、製造商社、官公庁から広く受け入れられた結果といえるでしょう。
株式会社リクルートの調査によると、2012年3月卒業予定の大学・大学院卒者を対象とした求人倍率は1.23倍。2000年の0.99倍に比べれば悲観する数字でもありません。しかし、約7割の企業は採用予定人数をすべて満たすわけではなく、採用基準に至らなかった場合は無理に採用することはしません。個人の能力が問われる時代なのです。
いま企業が求めるのは即戦力です。かつては企業が自社にふさわしい人材育成に取り組んでいました。しかしその余裕はもはやなく、大学側にそれを求める時代です。つまり学びと実社会との直結です。大学案内等に掲載されている就職データを見るときは、学びと関連する業種に就職しているか、また就職先に注目してください。
就職決定者のうち約6割の学生が観光分野での就職を実現しています。
その他、公務員や金融、通信、医療福祉業界など、あらゆる業界への就職をかなえています。
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