大学などでは、優秀な学生を確保するために、入学試験において優秀な成績を修めた学生に対し、入学金や授業料を免除するといったところがあります。つまり、入試の成績が上位3%や5%、あるいは200名以内に入った受験生には、特待生として入学金や授業料の免除を行うというものです。通常は、受験時に特別な手続きをする必要はありませんが、「特待生入試」枠を設けているところもあるので、募集要項などで早めに確認しておきましょう。
在学生を対象としたものは募集枠も比較的大きく、なかには100名以上が利用している大学もあります。基本的には2年次以降の給付で、成績によって授業料の全額もしくは半額を免除するというものが多いようです。また、昨今の不況の影響を反映し、親の失業や不幸、災害などにより修学を続けることが困難な学生をフォローする奨学金制度の充実に力を入れている学校もたくさんあります。ほとんどが返還義務のある貸与型ですが、なかには無利息の場合もあります。
給付型にくらべ、貸与型の奨学金は基準がゆるやかなのが特徴です。学校独自のものは返済期間が長く、他の制度を併用できるのも心強いですね。